Border of life
2012年 アクリルボックス、ビデオプロジェクション、水、洗剤

環境問題の一つに水問題がある。本当に水を綺麗にしたいのであれば皿を洗わない、風呂に入らない、トイレに行かないことが最も良い。 しかし現代社会でこれを行うことは困難である。身近に出来る水問題対策に「汚れた水をなるべく薄めてから流す」という方法がある。 こうすることによって、水中の微生物が汚れを分解するのを助けることが出来る。 このことに着目して「自然と人間は、互いの領域を越え過ぎないようにして共存するべきだ」ということを伝えたい。

洗剤を水に溶いたものを水槽に入れる。その水槽にプロジェクターで映像を投影すると水中に映像が映る。これは水が透明だと起きない現象で、映像が映ることは水が汚れていることを意味する。この水を映像が映るギリギリの濃度にまで薄め、そこに人の群集の映像を投影する。
これ以上水を汚してしまうと人の存在が強くなり(映像が鮮明になる)環境を破壊してしまうし、これ以上水を綺麗にすると人が存在できなくなる(映像が映らなくなる)という仕組みになっている。